首相、岡田外相の竹島発言に「政府の考え方変えてない」(産経新聞)
鳩山由紀夫首相は7日夕、韓国が不法占拠している竹島(島根県)について岡田克也外務相が衆院外務委員会で「不法占拠という言葉は使わないようにしている」と答弁したことについて、「私たちの考え方は一切、変わっていない。若干の答弁の違いがあるかもしれないが、私、あるいは政府の考え方を変えたつもりは一切ない」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。
ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。
【普天間移設】
−−普天間基地移設問題で、昨日、首相公邸で対米交渉の実務者協議が行われたという報道もあるが、実務者レベルの対米交渉はいつごろ開始できる見通しか。対米交渉で米国側の対応を見極めた上で、移設先との交渉を開始する理解でよいか
「はい。実務者協議が行われたかどうかに関しては、私は知りません。対米交渉は必要な時期に、もう既にさまざま、5閣僚、いわゆる腹案に基づいて行動していただいておりますから、それがいつの時点からスタートしたという話では必ずしもないと思います。もう既に、さまざま努力をいただいている。私は、最終的に5月末までに、しっかりとした結論を見い出すと確信しておりますから、それに基づいて、皆さんが頑張っておられるということに尽きます」
−−移設先との交渉は、対米交渉を見極めてからでよいか
「それは、基本的には、見極めるということではなくて、ある意味で、それぞれの担当の方が必要に応じてなさる話でありますから、どちらが先ということではありません」
−−来週の核セキュリティーサミットで、鳩山首相とオバマ米大統領との正式な首脳会談が見送られる見通しとなった。背景には普天間基地の移設案をめぐり、政府案の調整が遅れていることがあるのではないかという見方も出ているが
「それはアメリカの判断ですから、私が申し上げることではありません。ただ、やはり、会議が行われますから、会議のなかで、私からさまざま、意思をお伝えすることはできると考えてます」
−−オバマ大統領と普天間基地の問題について話す予定はあるか
「うん。当然、何らかの形で、今の経緯を申し上げたいと思います」
−−先ほど、岡田克也外務相と会っていた。普天間基地の話をしたと思うが、今後、対米交渉に向けて具体的な指示をしたのか
「うん。先ほど、岡田外務大臣と会いましたが、普天間の話は一切していません」
−−今日、渡部恒三さんが講演で、「普天間問題をもし解決できなければ、鳩山政権は交代で次は菅(直人副総理・財務相)さんだ」と発言した。野党の挑発ではなく、民主党の最高幹部を務めた方の発言をどう受け止めるか。また、交代時に次は菅さんだという意見について
「(苦笑して)ハハ」
−−同じ考えをお持ちか
「私が申し上げる話じゃない。渡部恒三流の激励だ。すなわち、『5月末までに必ずしっかりとした結論を出せよ。鳩山頑張れ』という意思表示だと受け止めました」
【地域主権法案審議入り】
−−地域主権の法案が今日、参院で審議入りした。首相は常々、「一丁目一番地」だと述べてきた。省庁の反発もあるが改めて意気込みを
「うん。これは一丁目一番地のなかでの、まだスタートの法案ですね。これがすべてというわけではありません。義務付け、枠付けに関して、一括した処理をするというようなことと、いわゆる、地方との協議の場をしっかりと位置づけるということ。まぁ、地方分権、地域主権戦略会議の位置づけも含めてですが、そういったことからスタートしますが、当然のことながら、スタートラインに立ったというぐらいの法案であります」
「まだまだ役所の抵抗は大変強いです。地域主権が、私どもにとっては、国民の皆さんにとって新しいお暮らし、幸せをつかんでいただくための、あるいはお暮らしを守るために、大変大事な考え方だと思うにつけ、まだ国の役所の抵抗が大変強いものですから、それを払いのけていかなければなりません。これから、さらに、夏にかけて、拍車をかけていきたいと思います」
【竹島問題】
−−岡田外相が竹島問題をめぐって、衆院外務委員会で「不必要な摩擦を招かないよう、不法占拠という言葉は使わないよう交渉している」と述べたということだ。韓国が不法占拠しているという政府見解は撤回するのか。首相は「国民のいのちを守る」と常々述べているが、領有権を主張せずに国を守ることができるのか
「ま、国民のいのちを守るというのは、大変大事なことであります。当然、この竹島問題に関して、私たちの考え方は何も、従来から、一切、変わってはおりません。若干の答弁の違いが、あるのかもしれませんが、私として、あるいは政府としての考え方を、変えたつもりは一切ありません」
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−−普天間基地移設問題で、昨日、首相公邸で対米交渉の実務者協議が行われたという報道もあるが、実務者レベルの対米交渉はいつごろ開始できる見通しか。対米交渉で米国側の対応を見極めた上で、移設先との交渉を開始する理解でよいか
「はい。実務者協議が行われたかどうかに関しては、私は知りません。対米交渉は必要な時期に、もう既にさまざま、5閣僚、いわゆる腹案に基づいて行動していただいておりますから、それがいつの時点からスタートしたという話では必ずしもないと思います。もう既に、さまざま努力をいただいている。私は、最終的に5月末までに、しっかりとした結論を見い出すと確信しておりますから、それに基づいて、皆さんが頑張っておられるということに尽きます」
−−移設先との交渉は、対米交渉を見極めてからでよいか
「それは、基本的には、見極めるということではなくて、ある意味で、それぞれの担当の方が必要に応じてなさる話でありますから、どちらが先ということではありません」
−−来週の核セキュリティーサミットで、鳩山首相とオバマ米大統領との正式な首脳会談が見送られる見通しとなった。背景には普天間基地の移設案をめぐり、政府案の調整が遅れていることがあるのではないかという見方も出ているが
「それはアメリカの判断ですから、私が申し上げることではありません。ただ、やはり、会議が行われますから、会議のなかで、私からさまざま、意思をお伝えすることはできると考えてます」
−−オバマ大統領と普天間基地の問題について話す予定はあるか
「うん。当然、何らかの形で、今の経緯を申し上げたいと思います」
−−先ほど、岡田克也外務相と会っていた。普天間基地の話をしたと思うが、今後、対米交渉に向けて具体的な指示をしたのか
「うん。先ほど、岡田外務大臣と会いましたが、普天間の話は一切していません」
−−今日、渡部恒三さんが講演で、「普天間問題をもし解決できなければ、鳩山政権は交代で次は菅(直人副総理・財務相)さんだ」と発言した。野党の挑発ではなく、民主党の最高幹部を務めた方の発言をどう受け止めるか。また、交代時に次は菅さんだという意見について
「(苦笑して)ハハ」
−−同じ考えをお持ちか
「私が申し上げる話じゃない。渡部恒三流の激励だ。すなわち、『5月末までに必ずしっかりとした結論を出せよ。鳩山頑張れ』という意思表示だと受け止めました」
【地域主権法案審議入り】
−−地域主権の法案が今日、参院で審議入りした。首相は常々、「一丁目一番地」だと述べてきた。省庁の反発もあるが改めて意気込みを
「うん。これは一丁目一番地のなかでの、まだスタートの法案ですね。これがすべてというわけではありません。義務付け、枠付けに関して、一括した処理をするというようなことと、いわゆる、地方との協議の場をしっかりと位置づけるということ。まぁ、地方分権、地域主権戦略会議の位置づけも含めてですが、そういったことからスタートしますが、当然のことながら、スタートラインに立ったというぐらいの法案であります」
「まだまだ役所の抵抗は大変強いです。地域主権が、私どもにとっては、国民の皆さんにとって新しいお暮らし、幸せをつかんでいただくための、あるいはお暮らしを守るために、大変大事な考え方だと思うにつけ、まだ国の役所の抵抗が大変強いものですから、それを払いのけていかなければなりません。これから、さらに、夏にかけて、拍車をかけていきたいと思います」
【竹島問題】
−−岡田外相が竹島問題をめぐって、衆院外務委員会で「不必要な摩擦を招かないよう、不法占拠という言葉は使わないよう交渉している」と述べたということだ。韓国が不法占拠しているという政府見解は撤回するのか。首相は「国民のいのちを守る」と常々述べているが、領有権を主張せずに国を守ることができるのか
「ま、国民のいのちを守るというのは、大変大事なことであります。当然、この竹島問題に関して、私たちの考え方は何も、従来から、一切、変わってはおりません。若干の答弁の違いが、あるのかもしれませんが、私として、あるいは政府としての考え方を、変えたつもりは一切ありません」
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2010-04-08 22:26
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